危機・危険予測
エアコン作業の危険度
エアコン作業は、建設業の中でも比較的に危険な作業が少ない職種になります。
しかし、慢心していると思わぬことから事故や災害を引き起こすことがあります。
本書では、皆さんが安心・安全に作業に取り組むことが出来るようにわかりやすく解説することを目的としています。しっかりと確認し、作業に取り組んでください。
工具を使用する際の注意事項
・工具を本来の使用用途以外で使用しない
例)モンキーをハンマー代わりに使用する
・異常が認められた場合は使用しない
例)割れ、欠け、摩耗、変形など
・無理な姿勢で作業しない
足元を固め、バランスを保てる体制で作業を行う
・改造しない
製品の保証範囲外の加工等を行うと安全上の品質を損なう可能性が高いため禁止
事故や災害等を起こさないために
・工具に対する正しい知識を持つ
・熟練者に教えてもらう:知っているつもりは事故のもと
知ったかぶりを現場で絶対にしないこと
・5S( 整理・整頓・清掃・清潔・しつけ )
・初心忘れるべからず
今までの傾向として、慣れた頃に事故・災害を引き起こす事例が多いです。
・ミスは、難しい時ではなく易しい時に起きる
難しい作業は集中しているのでミスなどを起こしにくい。
簡単な作業だと思っている時こそ油断してしまいがちです。
ハインリッヒの法則
「ハインリッヒの法則」とは、労働災害の分野でよく知られている、事故の発生についての経験則です。1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には事故寸前だった300件の異常、いわゆるヒヤリハット(ヒヤリとしたりハッとしたりする危険な状態)が隠れているというもの。
「1:29:300の法則」とも呼ばれます。
怪我にならなかったから良かった
ではなく、同じミスを起こさないようにどうすればいいのか、改善することが重要です。
実際の事故の実例
エアコン工事で身体的に怪我などの負傷を追う事故の例として多いのが転落です。
屋外での高所作業の際に転落することがあるので、十分注意が必要です。
次に起こる事故としましては、感電です。
弊社では作業時に安全確認を徹底しておりますので、通電されていない状態を確認し、作業を行ってください。
身体的な怪我の事故よりも圧倒的に多いのが、物損・破損です。
これはとても多く、ケースとしては以下のものがあります。
・エアコン搬入時にクロス(壁紙)に傷をつけてしまった。
・エアコン取付時にエアコンを落としてしまい、床に傷をつけてしまった。
・脚立を屋外に置いていたが、風により転倒し車にぶつけてしまった。
などなど
事故は発生するとマイナスが生じるのはもちろんのこと、皆さんにとって良いことは何もありません。弊社としても皆さんに嫌な思いをして欲しくないので、事故を未然に防ぐためにも、どんな危険が潜んでいるか常に考えて事故を未然に防ぐ行動を心掛けてください。